SAMPLE BREEDER

レポート

★バスツアーのお土産を渡し、パチリ!

「燻製シマヘイ」さんとの出会い

 今回は、私自身が歩行練習を兼ねて、立ち寄り創作の原案練りでお世話になっていく、シマヘイ(薫製)さんの出会いです。
 垣根の無い明るい奥さんと、無口ですが薫製にかける情熱が伝わるご主人の安心感が加わります。
 母と二人で散歩がてら、立ち寄るようになる迄には、そう時間はかかりませんでした。 病み付きになった薫製とビールを汗をかいた店先の休憩場所で「極楽、極楽」と過ごす時間は、特別で落着きました。
 ここに母と休憩させて頂いた時に、私たちは店の奥さんに最初に厚かましいお願いをしました。
 認知症の母と片麻痺の親子のお願いとは、母とやって来たときは、合言葉のように童謡を歌うので、後半を受けて歌ってくれませんかと言うものです。
「出て乞い出てこい、池の己斐」 母が歌うと、「手のなる方へ、聞いたらほい、聞いたらほい」 と奥さんが、後半を歌で受けてくれる約束でした。
 母が思い出せず歌えない場合、注文を断られることを約束に伝えてありますから、店につく前に一人で、ぶつぶつとリハーサルをして入ります。
 やがて店に入ると、本番の合唱が始まります。
 ちなみに、この歌は唱歌からはずされて、戦後初期で教科書から姿を消しています。
 ところが、母には記憶に詳しい所まで残っていました。店の奥さんが、ネットで調べ、プリントして情報を共有できたことがとても楽しいものになりました。
 今も、85才の後半。暖かくなった時点で2回出掛けています。 足元も軽く、冬場を乗り越えた母の嬉しそうな顔を見ることは幸せの一言です
。  ノーマライゼーションの理解者がこの街に確実にいらっしゃることで、安心して歩ける場所ができました。 衰えてくる不都合が現れても、我々の所在を偶然ですが、通勤路で声を駆けていただいたことで知れました。都会では中々、味わえないふれ合いに感謝しています。
 ちなみに、散歩コースでシマヘイさんの車で追い抜かれると 「おはようございます。」 と、あいさつをしてくださることもあります。 二人のお子さまも加わって、頑張る姿が家族で共有している大切な場面です。
 偶然とはいえ、住み始めて間もないこの街は、楽しみを与えてもらう嬉しさがあります。
 末永くとは、母は高齢ですので言いにくいですが、よろしくお付き合い願えればと思います。

おすすめ
★喫茶店で静かにお勉強で、パチリ!

「おます珈琲」さんとの出会い

 住みはじめて困ったことは、出かけた先で座る場所が無く、散歩コースが極限られた場所になります。
 そんな折り、近所に喫茶店ができたのは神の恵みと言ったところです。店では本格的なコーヒーとランチでしたが、後にランチは無くなったことは残念です。しかし、豊富な本格コー匕ーを飲めることは大変嬉しいことでした。豆の販売をしていますので、マスターがノウハウの実習に応じています。
 この店で特定カウンターの椅子は、私のおきにいりです。その席で曲を煮詰め、作品にできたことはとても嬉しいことです。
 集中時間が必要な折り、片麻痺障がい者の環境は特別です。設定に人一倍時間を要し、回りの人との距離、話の聴こえ方が気にならない落ち着く要素がここには有るようです。
 若夫婦でコーヒーに情熱を持ち、店の利用方法として問題が無いことが伝わってきたのが特別落ち着いた環境になりました。
 奥さんの料理の味がとてもが気に入ったと同時に、ノーマライジングも説明なしですで対応してもらえる接客です。
 それ以上に、一般の人も会計後の見送りも心こもったものです。特別なことでは無いと言われる方もいらっしゃるかと思いますが、態度が露骨に変わる経験が障がい者になれば経験するからです。
 したがって、例えば最近のホームページに意見を求めても、先進的な議員の人まで障がい者の意見が上がって来ないそうです。
 不満は少なく、満足いくものであると思っていたと書いています。
 うかつに生活圏で意見を言うことが障がい者の生活に多大な影響をこうむるからです。一度は言えても、二度目は受け流す態度で排除感がわかるからです。
 健常者と障害者は、差別の壁を警戒しなければならなかったり、近寄らないことで自尊心を擁護する人生を自立すると経験させられるのです。  最近のレコーディング中のランチを注文しました。旨い珈琲は格別で、特性サンドも作業に潤いを与えて好評でした。

おすすめ
★古民家喫茶店は、子供たちでにぎやか。だけどなぜか、落着く不思議な空間?

「カフェリトルティーポット」さんとの出会い

 比較的、近い場所にありながら、車の合流場所で横断歩道を渡ります。
 点滅が終わっても、渡り切れない状態が時間帯によって変わります。ここを母と渡ります。息を合わせて、スタート、帽子の淵を握りながら、一礼のポーズで待っててくれる車に挨拶です。
 後は、裏通り川沿いと歩きますが、歩道の環境の悪さは気を緩めません。母が前で、その後を追いますが、中々、追いつけなくなってきます。認知が進み、声も聞こえなくなってきているので頻繁に声かけをします。調子の良い時だけ選んで、出かけるしか無いようです。
 去年のクリスマスライブを3人で見た思い出の場所です。古民家を改良し、座卓、イス、テーブルが混在していますが、すぐに落着いた雰囲気に馴染みました。カントリーのナンバーをオリジナルと混ぜ、味わい深い優雅なクリスマスを聞かせてもらいました。
 母がリズムをニコニコしながら、体を揺らして取っていました。数か月の間隔で行われた内容も、チャージでは赤字では無いかと思うほど、料理が出てきました。3人で幸せな気分で帰ったことを思い出します。
 年も明け、私の「ただいま、ノーマライゼーション」のコンサートを無事終ました。その中で、40年近くで再開した、岩国の大御所ミュージシャンとオーナーが知り合いだと言うことがわかりました。
 うれしいことに、「アーティストが障がい者の垣根を低くしてくれる」そんな、思いがあります。今年の10月にも、前庭と母屋を使って、コンサートをするそうです。差別しないで仲良く扱ってくれる、楽しいものになると期待しています。
 お店の人手が足る時は、近所の農家を手伝いに行くと言うオーナーは、「母は強し」と脱帽です。ちなみに、昔はドラムを叩いていたそうです。

おすすめ